女帝・龍凰院麟音の初恋 著 風見周

女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫)
 人よりもちょっぴり巨乳が好きな高校一年生である俺―月見里悠太は、人生最大のピンチに直面していた。なんせ、夏休みの記億をきれいさっぱり無くしてたんだ。しかも、忘れちまった夏の間に俺はとんでもないことをしでかしてしまったらしい…。なんと「学園の女帝」と恐れられる超堅物の風紀委員長にして、日本有数の大財閥のご令嬢、アイドルも逃げ出す超絶美少女・龍凰院麟音と恋に落ちたみたいなんだ。―なに?おいしいシチュエーションじゃないかって?バカ言うな!麟音はなあ―天下無敵のど貧乳なんだよ!巨乳命の俺にとって、なんの魅力もないんだ!と・こ・ろ・が。同じように記憶を失っていた麟音は、とんでもないことを言い出しやがった。「一週間以内に恋なんてしてなかったと証明しろ。さもなくば死刑にする!」そんなこんなで、俺の命懸けの一週間がはじまってしまったんだ―笑いあり、涙あり、おっぱいあり(?)の記憶喪失ラブコメディ、ここにスタート。
 記憶喪失のまま終わってしまった、と思ったがよくよく考えたら一巻丸々プロローグなので色々伏線回収していないのはしょうがない
 主人公の設定がジョルジュ長岡を心の師匠とするおっぱい好きの変人、というぶっ飛んだ設定を見たときにはどうにもこのレーベルの行く末がわからなくなってきたが、しかし読んでみると真っ当にボーイミーツガールやっているし、会話のノリもなかなかいい作品で、個人的にネットの流行ネタを使われるのが苦手、という減点対象があったにしてもなかなか読めた作品でした
 しかし、これ完全に惚れてるじゃないかと思いながら読んでいたんだが、主人公まったく認めない、なんてヒロイン以上にツンデレなんだろうか