ぶよぶよカルテット 著 みかづき紅月

ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)
 夢はとびっきりの、ぶよぶよしたアルペジオ
希代の変わり者な作曲家エリックサティ。彼に憧れた貧乏な音楽少女「音城トリル」と、そんな彼女の目指す音楽の追求に巻き込まれた少年の、笑いあり涙ありの、楽しく愉快なミュージックラブコメディ、ここに開演。

 音楽史なんぞ中学以来触れてもいないので、エリック・サティと言われても何ともピンとも来ないのですが、まあ変人に近い天才だったんだろうな、と文中の表現で判断して、ひからびた胎児を聞いてみたのだが面白いクラシックというか表現方法ですな、まさかナマコに励まされるとは
 型にはめない音楽に感銘を受けたヒロインと正統派クラシックの対抗馬、両方とも天才でそれに囲まれる主人公は一般的な感性の持ち主だし、凡人なわけで、距離感というものがドンドン出てきちゃう、まるで心の遠距離恋愛状態にあるわけですが、そこからの展開が超展開というか実は姉妹でしたとか、学園祭で何かやりましょうとか、この展開は予想できなかった
 まあ、しかし最後ジュトゥヴの意味を教えてくれないまま物語り終わってもうたので、ググってみたが恐ろしく直接的なタイトルで吹いた