H+P-ひめぱら-1 著 風見旬

H+P(1)  ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫)
 ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ、ドキドキ—…。神来恭太郎と向かい合わせでベッドに座っている第一王女・ユフィナが、ゆっくりと白い布地をめくり上げはじめる。「恭太郎、命令するわ…。私と、お世継ぎをつくって…」“トレクワーズ王国”の五人のお姫さまは、名だたる美姫たち。巨大な武器を手に国を護っている。そのお姫さまたちが、次の女王となるためには“お世継ぎ”をつくらなければならないのだ!!そんな“トレクワーズ王国”に、なぜだか召喚された高校二年生の神来恭太郎は、たった一人で五人のお姫さまたちを相手に“お世継ぎ”をつくる…ってことは、○○○しちゃうわけで!?嬉し恥ずかしなハーレム・ライフが新たに幕を開ける。
 設定は別に似通ってすらいないのだが、5人姉妹の姫様という設定だけで「黒の歌姫」なんて昔出たエロゲーを思い出していた
 最近の富士見ファンタジアの路線がラブコメよりになってきているのは、きっと気のせいではないのだろう、昔はまぶらほなんかは出していたけど、それがメインってわけじゃなかったんだが(それでもスレイヤーズが未だにレーベルとしての第一チョイスなのはすごいとは思うが)
 中身のほうは、何ともテンプレート通りの「異世界に飛ばされちゃった少年が実はすごい能力の使い手でした」みたいなストーリー設定で、何ともある意味安心できる話なのですが、それだけといっちゃそれだけである
 しかし、最終的なオチとして5人全員子供できましたエンドが容易く想像できた俺は、エロゲの国に帰ったほうがいいと思うんだ