ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと 著 朱門優

ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 (一迅社文庫)
ちょっぴり変わったその片田舎の町の名は、十五夜草(いふご)町。
そこに住まう『日輪(たちもり りん)』と、その幼なじみの『穂積之宮(ほずのみや)いちこ』。
二人は実に仲睦まじい──主従関係にあった。
いちこは由緒正しい神社の巫女だが、とんでもないドS巫女。
輪は今日も今日とて、下僕(わんちゃん)扱いされるペットな日々を送っていた。
そんないちこが突然、真っ赤な顔で申し込んできたお見合い。
でも、その『お見合い』は普通とはちょっと違っていて──?

 井上陽水の名前を思い浮かべた俺は何かに負けていた
 なんというか、全体的に喉に小骨が刺さっているような感覚に陥る
 読んでいていいお話だとは思うのですが、全体的に話のスケールに対して描写量が少ないので何とも印象に残らないというか、主人公の家族関係とかもう少し深く突っ込んでやっていった方がいいんじゃないだろうか、いきなり妙にキャラクターの濃いゴスロリ娘を出すよりかはいいと思う(あれは本当に面食らった)
 キャラクターの掛け合いとかはゲームのライターさんだけあってなかなかのものだと思う(特にいちことアネモイの部分)のですが、何というか.300 5本 40打点のレフトの新外人(守備は上手い)というくらいに物足りない感じがする