ライトノベルの楽しい書き方 著 本田透

　与八雲は、知ってしまった。クラスメイトのおっかない学園最強少女・流鏑馬剣が、実はらぶりぃでふぁんしぃな作風の新人ライトノベル作家・姫宮美桜だったという恐ろしい秘密を……！
　おかげで、正体を隠し通そうとする剣に「口外したら命はない」と脅される羽目に。そんな剣だが、実は大スランプで新作ラブコメの執筆がまるで進んでいなかった。
　八雲の従姉にして剣の担当編集・心夏は何を思ったか剣に「八雲と彼氏彼女ごっこして恋愛経験を積め〜！」と言いだす。はたして二人の運命は……。
　割と色んなところで名前を見る作家さんではあるのですが、そういえば読んだことなかった
　タイトルでライトノベルの書き方のハウツー本か何かと思ったら全く違ったり、そんなタイトルを頭に入れながら本屋の棚眺めてたら「冲方丁のライトノベルの書き方講座」とかいうガチのライトノベルのハウツー本のタイトルの本が並んでいてちょっと混乱したのは個人的な話、しかし小説の書き方の学術書なんか色々出ているのに何でライトノベル限定だ
　内容としては恋人ごっこから互いが意識し始めるという王道中の王道、むしろここまで直球ど真ん中投げること自体が今の時代変化球なんじゃないか、と思えるほどの直球ラブコメ、テンポやらノリがいいので読みやすいのですが、ここまで変化球なしだと一定以上の評価って上がりにくいだろう
　しかし、姫宮美桜先生の新作ライトノベル「蒼色海月党」を実際に読んだんだったら物凄い酷評になるんだろうな、ラブコメの王道突き進んで、最後に大暴投した作品っことなんだから
　……いや、それはそれでありとか言っているかもしれないが、基本的に何でも楽しもうとするし