人類は衰退しました3 著 田中ロミオ

人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)
 わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の”調停官”のお仕事。……閑職ですが。そんな絶賛衰退中の人類のすべての記録を目指した、ヒト・モニュメント計画の影響で通電することとなったクスノキの里では、”夏の電気まつり”が開催されることに。一方、妖精さんは里帰り。……!? 妖精さんがいなくなる!? 微妙なお別れののち、わたしたちは都市遺跡の調査に向かったのですが……。エネルギーの補給は計画的に!
 冷静に考えてみれば恐ろしく絶望的な展開だったような気がしたのだが、ゆるゆると滅亡していく種族人相手にはそんな状況もゆるゆるとした世界に覆い隠されてしまうのでした
 前までに比べ、妖精が里帰りしてしまったために全体のノリが弱い気がしたのですが、十分助手と新キャラでカバーしているのでそこまで気になりません、ただどこからそんな発想が出てくるんだ、と驚かれるばかりのあの会話が好きな自分は少し残念でしたが
 あと、オチの絵本の破壊力は反則だろ、あれ、順調にほのぼのしてたのにあれで全部持って行きおった