セドリック・バワーズ 投手 背番号50

 チーフランド高-デビルレイズ-マーリンズ 1996年ドラフト4巡目
 横浜スタジアムのスコアボードにはトヨタ自動車の広告があるのだが、登録名は日産の自動車と同じセドリック、同じ名前のバワーズという負け運が凄かった投手が2001年にいた為である、ちなみに母親の名前はグロリアとこれまた日産自動車
 2004年シーズン途中に育成目的で横浜が獲得、メジャー経験も無く、年俸も約980万程度と格安で、通訳もつかずに家もチームの寮、来日当初はクイックも苦手でけん制もそれほどでもなく、これぞ育成といった感じの投手で、打席に立ったときはバントは期待出来ない
 それでも、クイックやらけん制などを貪欲に吸収し、左腕不足ということもあり1軍昇格を果たす、左のワンポイントや敗戦処理で結果を残し先発に、その後は援護にも恵まれ、チーム初完投を含む7勝(4敗)3.54と育成目的とは思えない好成績を残した
 特徴はダイナミックなフォームから繰り出す145キロ前後のストレートと、大きく落ちていくカーブと小さく変化するカーブ、後はたまに投げるチェンジアップを武器に三振を取るのがスタイルで、最近のカーブピッチャーの少ない球界では中々珍しいタイプである
 課題は制球力とクイックであり、ボールの勢いでなんとかやっているがカーブがストライクゾーンに決まらないと完全に一人相撲になってしまい、クィックに関しては途中加入なのに被盗塁が9/11ととんでもない事になっている
 今年は開幕ローテーションがほぼ決定しているが、果たして来日2年目である程度研究されただろうし、どの程度やれるか見物である、個人的にはあのカーブがあればそうそう打たれないと思うが