クインテット!(1) 著 越後屋鉄舟

クインテット! 1 (GA文庫)
 椿敬介は父一人子一人で暮らす高校生、だった。ひょんなことから、いきなり5人もの女の子が次々に椿家にやってくるまでは。
 突然同居することになった幼馴染みに押しかけ家来、義理の妹、初めて会った許嫁、そして現役アイドル――ナニ? この、女の子だらけの大家族!!
 いきなりの事態に戸惑い気味の敬介は、5人の居候娘にペースを乱されっぱなし。しかもなぜか妙になつかれたり、布団の中に侵入されたり、殴られたり、etc.、etc.……。
 一つ屋根の下で5人の居候娘達が巻き起こす、スラップスティックなコメディ旋風!

 多少常識なくはあるが男くらい主人公が、永遠とプラグを立てたり、過去のプラグを掘り起こしてたりして、無意識にハーレム状態を築くお話
 まあ、ぶっ飛んだ設定にぶっ飛んだ舞台にぶっ飛んだキャラクターと、物語全体にどんでも臭が漂っており、流石に月30冊ペースの自分でも初めて書店で見たときには遠慮させていただいた、ブックオフの半額フェアがなければ一生読むこともなかっただろう
 主人公の行動が多少目に余る(電車の窓叩き始めたときはちょっと引いた)程度の暴力男、しかも最強という点でまず人を選ぶ、というかリアルバウト・ハイスクールみたいな香りが多少する作品ではあるのですが、ぎりぎりで嫌味になっていないのでセーフと言えばセーフ、基本的にバカなのがいいのでしょう
 畳み掛ける会話のテンポもよく、ラブコメというよりも単なるコメディといった感じでなかなかすんなり読めた、会話文でどいつがどいつかすんなり理解できないという難点はあるにしても
 しかし、どう調べても二巻までしか出ていないのだが、どうやって終わらせる気だこれ