つよきす〜Mighty heart〜 竜胆館のユーレイ

つよきす~Mighty Heart~ 竜胆館のユーレイ (ファミ通文庫)
 夏のある日の夜。『姫』こと生徒会長、霧夜エリカの興味本位な命令によって、最近竜鳴館学園を騒がせているという『七不思議』と呼ばれる校内怪奇現象の調査に乗り出すことになった生徒会執行部+顧問一行。案の定どれもこれもガセネタや気のせいなどで、ホッとするのもつかの間、不審な音が発生した教室に向かった一行は、なんと美少女幽霊に遭遇!しかも何故か、その幽霊・大林陽世は主人公、対馬レオに憑りついてしまうのだが……!?レオは、失われた彼女の記憶を取り戻し、平穏な生活を取り戻すことができるのか?
 この間ぶらっと立ち寄ったブックオフで文庫本半額セールなどやっていましたので、いい機会ということでシリーズ物の一巻だけとかさそんな買い方をしつつ17冊ほど購入、これもその中の一つですが、まあこんな機会でもない限り、原作者が書いていないギャルゲーのオリジナル展開のノベライズを買う度胸はさすがにない(といいつつハーヴェストから出ているはぴねす!のアンソロジー小説は全巻持っていたりするのだが)
 つよきすでやる理由が微塵も感じられない、という点を除けばまあ、いい話にまとめたライトノベルなんじゃないでしょうか、幽霊のオリジナルキャラもいい味を出しているし、各キャラクターの特徴も掴んで動かせているし、思わず懐かしくなってゲーム引っ張り出してやってしまった
 ただ、つよきすって勢いのあるギャグとツンデレのラブコメが中心の作品だから、こうやって淡々といい話作られてしまうと何とも作品像とのズレがあるというか、なんとも別にこいつらじゃなくてもいいじゃんと思えてしまうわけで、まあ原作有りの作品の難しいところです